芳しい香りが自慢!清水製茶「幻の釜炒り茶」(天草市)

釜炒り茶」は主に九州の山間地で作られる素朴な芳ばしさが人気のお茶です。
天草地域では温暖な気象を利用し、古くから釜炒り茶がつくられてきました。

地域で釜炒り茶づくりを続ける2軒の茶工場(清水製茶と栖本製茶工場)。
全国の茶品評会で何度も1等を取り合い、知る人ぞ知る「幻の釜炒り茶」のつくり手です。
今回はそのうちの1軒、清水製茶を紹介します。

清水さんは天草市新和町の山腹傾斜地に点在する茶園と小さな茶工場で、一釜一釜丁寧に炒りながら、美味しい釜炒り茶を製造されています。
おいしさの秘訣の一つに、摘採(収穫)時期が異なる品種と茶園の標高差をうまく組み合わせた“リレー摘採”があります。お茶の新芽が最もおいしくなるタイミングは3~4日間と短いのですが、清水さんはそのタイミングを茶園毎にずらすことで全ての茶園から最もおいしい状態で摘採できるようにしました。

清水製茶 清水宏文さん(左)と後継者の幸之助さん(右)
・宏文さんは伝統的な釜炒り茶のつくり手。
天草農業活性化協議会茶業部会長も務められています。
・幸之助さんは天草地域青年農業者クラブ員。
現在、茶の香りを良くする被覆方法がテーマの
プロジェクト活動に取り組んでいます。

他にも、地元の有機物を多用した土づくりや、無農薬栽培など、お茶本来のおいしさと安全・安心を消費者に届けるように工夫されています。
良い環境とつくり手のこだわりが詰まった天草の「釜炒り茶」をぜひご賞味ください。

清水製茶の茶工場(締め炒り機)
・レンガ製の炉に緑の釜。
 昔から清水製茶に伝わる「締め炒り機」です。
・「締め炒り」は釜炒り茶製造の最後の工程で、直火の釜でゆっくり炒りながら乾燥させ、香りを付け形を締めます。
 清水製茶では伝統の装置と技で一釜一釜丁寧に仕上げられています。

(文責:県天草広域本部 農業普及・振興課)

天草の釜炒り茶が購入できるところ
・清水製茶(天草市新和町大宮地 TEL:0969-46-2689)
・栖本製茶工場(天草市栖本町湯船原 TEL:0969-66-2013)
・しんわ夕やけ市場(天草市新和町小宮地 TEL:0969-46-2039)
天草とれたて市場(天草市瀬戸町 TEL:0969-32-6888)
道の駅上天草さんぱーる(上天草市大矢野町中 TEL:0964-58-5600)
(営業時間や在庫状況は各施設に事前にお問い合わせください)

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