6月28日に行われた熊本県茶品評会(荒茶の部)では、県内各産地から出品があり、お茶の栽培・製造技術を競いました。
この品評会の煎茶の部、蒸し製玉緑茶の部でそれぞれ1等を獲得された相良村の川上大和さん、川上誠一さん親子にお話を伺ってきました。
父の誠一さんは同品評会で過去に何度も入賞しており、また、日本茶インストラクター協会の熊本県支部長をつとめるお茶のスペシャリストです。
息子の大和さんは現在23歳。お茶農家になって3年目です。
大和さんは今回の受賞について「父から言われたことをやっただけ。まだこれから勉強することが沢山あります」と言います。
誠一さんは「息子が30歳になったら経営を譲れるよう今は厳しいくらいに教えています」とのこと。また、「栽培・製造技術の向上だけでなく、いずれは周囲にお茶の魅力を伝えられるようになってくれたら・・」と期待しています。
川上さんが品評会に自分のお茶を出品するのは、一年間の栽培管理が適切だったことを確かめる目的もあります。今回の受賞で「間違っていなかった」と安堵していました。
また、相良村にはお茶の振興をとても支援してもらっているので、今回、個人の受賞に加えて産地賞受賞という結果を残すことができたことがうれしいと言います。
川上さんはこれまで、主に茶商と呼ばれるお茶屋さんにお茶(荒茶)を販売してきました。これからももちろん、茶商さんが求める品質・量のお茶を提供しつつ、加えて、消費者への小売りにも力を入れていきたいそうです。
昨年12月には「川上製茶」としてホームページを立ち上げ、自分たちの茶園や栽培の情報をお客様に提供しています。使用する肥料の90%以上を有機肥料にしたり、農薬の使用も最低限に抑えたりと、いずれも茶畑の状態をしっかり見極めながら栽培管理を行い、消費者に選ばれるお茶をつくっています。
川上製茶のホームページ
https://www.kawakamiseicha.jp/
※川上さんのお茶はこのほか、さがら温泉「茶湯里」(相良村)、一勝地温泉「かわせみ」(球磨村)でも購入することができます。
(在庫状況は各施設に事前にお問い合わせください)