県内各産地の若手茶農家が技術研鑽、情報交換のため集う「茶業青年の集い」が9月5日に県農業研究センター茶業研究所で開催されました。
この会は熊本県茶業青年会(富澤堅仁会長)が主催し、本年は県内の若手茶農家に加え、県茶商業協同組合青年部、JA熊本経済連、県の関係者等が集まりました。
この日のメインイベントは「茶審査技術競技会」。
ルールは、まず15種類の産地の茶葉が産地名とともに出されますので、外観だけで産地を覚えます。次に、産地名を伏せた状態でこのうち10種類の茶葉が出されますので、どの産地の茶葉かを当てます。
茶葉の特徴を上手く捉えて、覚えないといけないので、日頃培った経験や感覚が重要になってきます。
また、実際に淹れたお茶を飲んで産地や品種を当てる審査もあり、茶葉の審査と併せてその正答数を競います。
今回は茶業青年会9名、関係者6名の計15名が参加し、お茶の色や形状、香りの強さ、後味の長さなどを手掛かりに、真剣に審査にあたりました。
優勝は茶業青年会鹿本支部の古田さん。日頃の訓練のたまものだと思います。
競技会の最後には、県の小野農業革新支援専門員から、「近年は気象変動が激しく、これまで以上に将来を考え経営していく必要が出てきている。良いお茶、求められるお茶を見極められるしっかりした技術と感覚を身につけ、自身の経営につなげていってほしい」と講評がありました。
茶業青年会は翌日9月6日には互いのお茶を飲み比べ、評価し合う求評会や、会員の茶園視察を行い、情報交換を行いました。