県産茶の産地

熊本県は、平成29年度の荒茶生産量1,290t(全国8位)、国内有数のお茶の産地で、海岸島しょから山あいまで、本県の中山間地域農業の基幹作物の一つとして広く栽培されています。古くから、蒸し製玉緑茶(勾玉状の形状のため、グリ茶とも呼ばれる)の生産が県内一円で行われており、玉緑茶の生産量は全国屈指となっています。
皆さんご存知の煎茶は球磨、菊池、芦北地域などで生産され、「釜香」という香りが特徴の釜炒り茶は山都町や天草市を中心に生産されています。
県下最大の産地は人吉・球磨地域で、相良村を中心に大規模な茶団地が形成されています。また、山鹿市や菊池地域もお茶どころとして有名です。これらの地域では、近年の健康志向や安全志向に対応して、有機栽培茶の取組みやGABA成分を高めたギャバロン紅茶やカフェインを抑えた低カフェイン茶などの取組みが行われています。県中央部には、山都町をはじめ吉無田高原(御船町)、美里町、益城町といった産地があります。県南の水俣市は、早出しと紅茶の産地として有名です。